北海道散歩道:北海道の開拓には欠かせなかった博物館網走監獄


博物館網走監獄とは、北海道の網走に位置する、かつての監獄の光景を今に残す博物館です。敷地面積は東京ドーム3.5個分、具体的には170,000平方メートルとなっています。

実際に明治における、北海道の開拓時代に使われていた建物をそのまま移築して誕生した施設で、公益財団法人網走監獄保存財団により運営が行われています。中でも、五翼放射状平屋舎房は刑務所の施設としては日本最古の木造建築物となっています。
北海道の開拓には囚人が不可欠なものとなっており、彼らが果たした功績と罪を償い暮らした姿を証として残すべく、かつての網走監獄を博物館として残したのです。

ここ、博物館網走監獄では現役として使われていた当時の受刑者の暮らしや北海道開拓の歴史が展示物とともに再現されています。さらに、房の一つでは日本の脱獄王、西川寅吉や白鳥由栄が脱獄する風景がマネキンにより再現されています。
飲食ができる施設もあり、監獄食堂と名付けられています。4月から10月までではありますが、食堂では現在の網走刑務所の食事メニューが再現された監獄食として、麦と白米を3:7の割合で炊いた麦飯やさんまやほっけといった焼き魚が提供されています。
主に春から秋にかけて館内のガイドツアーのほかイベントを積極的に開催しているのも特徴で、2013年には農業体験や草履作りや親子大工体験イベントが開催されました。

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