北海道散歩:摩周湖


摩周湖は約7000年前、火山の巨大噴火により、河口部が陥没して水が溜まってできたカルデラ湖です。

周囲は約20キロ、海抜351メートル、最深度は211.4メートルと、日本代5位の深さの湖ですが、世界一級の透明度を誇り、日本ではもっとも、世界ではバイカル湖に次いで2番目に透明度の高い湖です。

絶壁に囲まれた静かな湖面には、断崖の小さな島、カムイシュが中央に位置し、その後ろには、神の山と呼ばれる摩周岳がそびえています。摩周湖は、注ぎ込む川や流れ出る川がないのにもかかわらず、年間を通していつも水位を変えずに保っていることから、不思議な湖といわれています。又、霧の摩周湖と呼ばれるほど、なかなか湖全体の姿を見ることができません。

特に夏は霧のかかる日が多く、7月、8月は、月の半分の約15日ほどは霧で覆われてしまいます。しかし良く晴れた日は、独特の深く青い、美しい湖面を見ることができます。世界一級を誇る湖水の透明度と、深水の深さから放たれるこの美しい藍の色は、摩周ブルーといわれています。
神秘的なその色は、多くの人々の心を魅了しています。

湖畔には3カ所の展望台があり、それぞれの場所で表情を変える姿を見ることができます。摩周湖は、2001年に北海道遺産に選定されました。湖内は、阿寒国立公園の特別保護地区に指定され、厳しく規制されています。

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